旅行

【禅の極み】我が願い成就せりー旅して、拝んで、祈ってー円空展@大阪行ってきました!!

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「円空―旅して、彫って、祈って―」
この企画展開催を知った日、歓喜した。
円空という存在を認識した日からずっと憧れ続けていた、円空仏をやっと見ることができる千載一遇のチャンス。
そしてこの日、私は仏に誓ったのだった。五体投地してでも、(つまり地を這ってでも)大阪、あべのハルカスを目指すと。そして、その願いはついに成った。(つまり行ってきました)
という訳で、今回はその報告をしたいと思う。

呪術廻戦勢である前に私は…仏像、君が好きだと叫びたい!!

今回の円空展、メインビジュアルになっている仏像がある。
それが、両面宿儺坐像。
人気漫画&アニメ「呪術廻戦」でお馴染みの両面宿儺のモデルとなった人物の仏像だ。名前を聞いたことがある人も多いだろう。私にとっての大好きな漫画のひとつであり、特に好きなキャラだ。ついでに言うと、両面宿儺の声を担当している諏訪部順一さんは、偶然にも私の好きなアニメ「鋼の錬金術師フルメタルアルケミスト」のグリードさま、その人である。
だが、まず誤解のないようお伝えしておきたい。私は呪術廻戦勢である以前に仏像を愛す者である。今回は純粋に仏像を愛でることが目的であり、アニオタの気配を1mmも滲ませる事なく、曇りなき眼で純粋に鑑賞することを誓おう。もちろん、 上着の下に伏魔御廚子Tシャツを着ていくなどということはしない。それが、私の仏像勢としての矜持だ!!

非情にも巡回はなし。だが借金してでも大阪まで行く価値はある

旅行・グルメを扱うブログやSNSを運営する身としては、避けては通れないワード「コスパ」と「タイパ」。とはいえ、私個人としては正直この言葉好きではない。
だってさー本来旅行なんてもの自体、生命維持には何の意味もない無駄な行為じゃん。でも、それこそが贅沢であり楽しみなんだから、「元が取れる」「効率がいい」なんて事いうのは無粋の極みだと思っちゃうんだよね。
でも、今回の「円空展」、あえてこの言葉を使いたい。そして、どんなスーパーコンピューターやaiを用いても私と同じ見解に至るであろう、「コスパ、タイパともに最高」と。いや、ほんと仏様相手になんて失礼なって感じだけど、でも実際にそうなのよ。
さっき話した両面宿儺坐像。これは岐阜の千光寺というお寺で見ることができる。だが、岐阜という場所は最強に交通の便が悪い。サクッといけない場所だ。しかも、お寺に行くのも車が必要だ。1体拝むために時間とお金がどれだけかかるか…。他の仏像も似た様なもので、それ掛ける160体。
まして私は車が運転できない…。さらに私のために運転手役をかってでてくれる様な奇特な方もおらず…。つまり私はこの機会を逃すと今世で拝むことは叶わない。来世も人間に生まれてこられることを祈ろう。そんな状況なのだから、今世と来世合わせて考えてもタイパは文句なしだ。
しかもこの「円空展」。巡回はなし。なんということだ。借金してでも行くべきであろう。もしかしてこれは大阪による新手の観光経済政策か?

大阪 仏像の陣「あべのハルカス」へ

さて、今回目指すべき場所は、かつて日本一高いビルと謳われたあべのハルカスだ(今は東京の麻布台ヒルズが日本一)。円空展はあべのハルカス美術館開館10周年記念のイベントである。円空をチョイスするとはなかなかである。
エレベーターで一気に上昇して美術館へ向かう。動線がシンプルでありがたい。

貴重なイベントだが、意外にも予約は不要。当日券も発売している。
私は事前にネットでチケットを購入していたのでスマホのQRをかざすだけでOKだった。最近ではアソビューのチケットが利用できる場所が増えてうれしい。
アソビューならコンビニに発券に行かなくていいからチケットの発券料が不要。あの1枚あたり100円取られるのが地味に辛い。



余談だが、あべのハルカスには大阪マリオット都ホテルが入っているのはご存知だろうか。
そこで現在、日清とコラボランチ「完全メシ 10種類のフルーツとヨーグルトクリームサンドウィッチ」「完全メシ 10種類の野菜と大阪ウメビーフカレー」が食べられるらしい。
こういうのすごく大阪っぽくていい、面白い。しかも結構マジでおいしそう。他にも今の時期限定の「いちご&桜 アフタヌーンティー」は一休.comで平日限定で10%オフ中。
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ご尊顔、はいチーズの巻

東京だと仏像展でも若い人がそれなりにいるんだけど、円空展はほとんどお見かけしなかったね。たまたまかもだけど。
呪術廻戦ファンを狙ってか、音声ガイドが両面宿儺の声を担当している諏訪部順一さんだった。さすがに、漫画のキャラとは顔が違いすぎるのでよほど守備範囲が広くないと仏像を拝みにはこない気もする。私の場合は、仏像に集中できそうになかったので遠慮した。家で聴けるなら聴きたい気はするけど。

近所に住む人々が病気の時借りて治癒を祈ったという観音三十三応現身立像

会場は一部撮影OK。最近増えたね、ありがたい。

ただ記念撮影を禁止してなかったのは意外。控えめながらケースの横に立って撮影してる人ちらほら居た。最近は東京だと撮影OKだけど作品と一緒に映る行為は禁じられてる事が多い。
正直あれはキツイ、作品の横で顔作られるの。全然集中できない。それに壁に沿って並んでるつもりなのか、作品の正面に横向きで立ってる人くらい作品に対しても失礼だと思う。もちろん、口にも態度にも出さないが…。だから今後もこの記念撮影禁止の流れは広がっていって欲しいと思う。

円空仏は引き算の美学か

話がいきなり逸れたけど、作品展非常によかったです。ほんとこれだけのために大阪きた甲斐ありました。
円空仏は、実物を見たのは今回が初めて。今まで見てきた仏像とはかなり違う、素朴で荒削り。民藝にも通じるようなスタイルだ。
人懐っこさはあるものの、それでも初期の作品はもっと丁寧に彫られていた。たくさん彫るためってのもあったんだろうけど、私は去年観たマティスに通じるものがあると思った。彼の作品も修作が段々と単純化していた。
こういう単純化されたものに「俺でも彫れる」的な感想を抱く人もいるだろう。だが、そうじゃない。足すことより引くことの方がある意味難しい。


また、彼の作品には流木など元の木の形を生かしたものもある。
円空仏を見ていると、他の仏像とは違う「自然への畏怖」や「独特の温もりや親しみやすさ」を感じる。それは「森を訪れた時につい大樹に抱きついてみたくなる」感情に似ている。彫刻は「作る」のではなく「掘り出す」作業だと表現をしている人がいた。円空はまさにそれだと思う。円空は木の中にいた仏様を掘り出した、だからこそ自然に対して神聖な気持ちを抱く日本人の心に刺さるんだろう。

そしてこの作品展を通じて、物事の価値についても改めて考えさせられた。
ミュージアムショップには、円空仏のレプリカが売られていた。でも私には全く魅力的に感じられなかった。ただのモノにしか見えなかった。
仏像のデザインそのものも、もちろん素晴らしい。けれど私は「その形に至った過程や経緯」「円空の思いや願い」、そこに価値があり欲しいのだと思ったんだと思う。命を削って、魂をこめて作ったからこそより価値があり、人を惹きつけるのだ。
昨今いろんなものに効率化が図られている。クリエイティブだと思われていた分野においてもそうだ。AIにだって心を動かす文章や演技ができるんだろう。でも、私は本当に心動かされるなら、人間が人生を賭けて取り組んだストーリーのあるものがいい考えてしまう。
そういう過程への価値観をこれからも大事にしていきたい。

総括:円空についてもっと知りたい

今回の作品展ではあまり円空の人となりやどのような人生だったかはわからなかった。もっと円空自身のことを知って、どんな気持ちで彫ったのか。そういったところを深く知りたいと思った。
ひとまず図録を購入。作品展をなぞったものなので、これだけでは正直情報が足りないが、これからちょっとずつ勉強していこうと思う。
ミュージアムショップでは、仏像の本がいくつも販売されていて「円空と木喰」ってのもよかった。

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それと、Amazonプライムビデオに円空のドキュメンタリーがあったから、見てみようと思う。
円空 今に生きる
企画展自体のグッズは、木製のキーホルダーや定番のポストカード、クリアファイル、マステ、Tシャツ。珍しいところで、お地蔵さんと両面宿儺のスタンプ。両面宿儺は売切てたね。いかにも呪術廻戦ファンと思しき人物は見当たらなかったけど、むっつりが多かったのだろうか。って私もか。

今回の旅は、ANAのセールで日帰り旅しました

今回、五体投地してでも行くと決めてましたが、運よくANAの国内線航空券タイムセールでチケットを安く購入することができ、日帰り旅してきました。
で、ちょうど今、
2024年4月11日まで8月31日までのフライトチケットがセール中です!!
これはもう旅行行くしかないでしょー😆
航空券だけじゃなく、宿泊付きプランもセールになってるから要チェックだよ。

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という感じで、2024年最大の楽しみだった企画展「円空展」の報告でした。
残りの人生でまた再びそのご尊顔を拝む機会を夢見つつ、今回の図録でイメトレ続けたいと思う。皆さんとはまた、このブログで会いましょう。

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では、みなさんいい旅を😆

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